ニケルダーク大学

個体調達学科

【ポケモン】3世代環境における対戦個体調達用の乱数調整の解説 ポケモンXD サンダー編

皆さんこんにちは。Hopeです。

 

今回の記事は、対戦用個体調達シリーズの第3弾という事で、XD乱数界のイャンクックと呼ばれている(いない)サンダーの乱数調整について解説します。

サンダーは3世代で非常に強力なポケモンとして知られていますが、特にXDサンダーと言えば、有名な「きんぞくおん」、かげぶんしんなどと合わせて使える「バトンタッチ」を覚えていたり、XD乱数についてより深く学ぶと、FRLGでは再現できないような個体(やんちゃめざ格理想、ひかえめA最高めざ氷個体*1が捕まえられたりと、ポケモンXDならではの個体が捕まえられます。このようにFRLG産よりも明確なメリットが複数あるので、3世代対戦をする上ではぜひXD産個体を使いたいところです。

なお、今回の記事はXD乱数の入門編という位置付けで書いていきます。機材も必要最低限のものしか使っておらず、手順も基本的な事から細かく書くので、初めてXD乱数調整をするという方でもこの記事だけ読んでサンダーを捕まえられるような記事にしているつもりです。

もし何か分からない部分がありましたら、コメントやTwitterで質問して頂ければ出来る限り対応します。

上級者用の乱数調整(色回避など)に関しても、今回はノイズになると考え省略しています。この辺りについて詳しく知りたい方は、僕の過去記事である「XDの独自仕様まとめ」も合わせて読んでいただければと思います。

 

それでは本編に入ります。よろしくお願いします。

 

 

0. 準備

まずは、ゲーム内のデータを準備します。以下を準備してください。

  • S判定用のポケモンを用意する。(実数値でS上昇補正の正確なら131、等倍なら119)
  • リングマのLvを82まで上げ、ちきゅうなげを覚えさせる。
  • 手持ちを1枠以上空けておく。
  • マスターボールを回収する。(必須ではありませんが、あると楽です。研究所ではかせから貰えます。)
  • シナリオをニケルダークとうのルギア前まで進めてこの辺りでレポートを書く。ルギアとは1度も戦闘していない状態を想定した記事となっています。

    この辺り。エレベーターの前であれば大丈夫です。

 

それと、乱数調整用のツールを準備します。

  • XDSearch
  • xdpokemon

 

現在は、基本的なものであればこの2ツールで乱数調整が出来ます。

あると便利なツールや、オタク向けの乱数調整をする際には他のツールが必要になったりもしますが、今回はこれだけあれば大丈夫です。夜綱さんとギンザルさんに感謝しながら使いましょう。

 

1. 目標個体の選定

まずは目標個体を決めます。

XDSearchの「目標個体検索」から、欲しい個体を探してダブルクリックします。すると「目標個体」ウインドウにその個体が入ります。これを妥協できる範囲でどんどん入れていきましょう。目標個体が多いほど後のSeed厳選が楽になります。妥協できる範囲で目標個体を追加していきましょう。

また、固定済みチェックですが、この記事ではとりあえずフリーザーまで全てチェックを入れた状態と仮定して進めていきます。

 

2. 初期Seedの特定

狙う個体が決まったら、早速乱数調整に入っていきます。

XDを起動し、右の「対戦モード」から「いますぐバトル」、「コンピュータとバトル」、「さいきょう」の順に進んでいきます。

コンピュータとバトル さいきょう

すると、このような画面になります。自分のポケモンと相手のポケモンの名前とLv、HPが表示されています。

さいきょう のパーティ。とても強そうです。

今回はこの画面に映っているポケモンの種類とHPをXDSearchへ入力していくのですが、ここで一つ注意点です。

この最初に開いたパーティの情報はツールに入力しないでください。

これを忘れると初期Seedが正しく特定できません。必ず1回閉じて、もう一度さいきょうを選び直してください。

そうしたら、今度こそXDSearchにポケモンと数値を入力していきます。

1回目欄を埋めたら、Bボタンを押して閉じた後にもう一度さいきょうを選択。2回目欄に入力します。そして検索。入力した情報が間違っていなければ、右側のSeed欄に8桁の現在Seedが出てきます。

もしここで複数の候補が出た場合は「絞り込み」タブに移動されるので、先ほどと同じようにポケモンとHPを入力します。候補が1つになるまで同じ欄に入力し続けて絞り込んでいきましょう。

初期Seedが確定したら、次へ進みます。もし初期Seedが迷子になってしまった場合は一度リセットして2. をやり直してみましょう。

 

3. ルギアで練習

Seedが確定したら、データをロードします。

エレベーター前にいると思うので、そのままエレベーターを降りてルギア戦に入り、マスターボール(リセットするので気兼ねなく消費して大丈夫です。持ってなければ根性)で捕まえてみましょう。

そのままデスゴルド戦に突入。ここで手持ちを開きルギアの個体を確認します。

ここでxdpokemonを開き、引いていたSeedと出た能力値をそれぞれ入力欄へ突っ込みます。そのまま検索ポチ。

すると検索結果が出てきます。任意消費数を確認してください。恐らく48となっているはずです。この数値はサンダーの乱数調整でもそのまま使いますので、覚えておきましょう。

 

ここで、サンダーのついでとしてルギアの乱数調整をする準備が整いました。ダークルギアはサンダーと同じ手順で乱数調整ができ、強制レポートも無いので失敗した場合もズレの確認が非常に簡単です。練習用としてかなりお手軽なポケモンですので、興味があって時間に余裕のある方は、ex. へ進んでください。別にルギア一生使わねえよ。という方は、そのまま4番へ進んでください。

 

4. Seed厳選と乱数消費

いよいよ本番です。とその前に、一旦XDをリセットして今度はルギアを討伐。デスゴルド戦で相手のフリーザーまで見たら負けてください。

ここまでやったらレポートを書いて次へ進みます。

そして、XD乱数をする上で避けては通れない*2苦行であるSeed厳選です。これがマジで、苦しいです。

XDSearchの「Seed特定」と「目標個体一覧」タブを開き、2.と同じように初期Seedを特定します。すると目標個体の横に待機時間が出てきます。この時間が自分が許容できる範囲に入るまでリセットと特定を繰り返してください。これがSeed厳選です。

参考までに、僕は人力時代は20時間以内であれば採用とし消費へ移行していました。

そして乱数消費ですが、採用できる初期Seedを引けたら目標個体一覧の待機時間欄をダブルクリックし、「消費数計算」タブを開きます。

目標欄に自分の狙う個体が出ているのを確認し、高速消費の時間を調べます。

大量消費の消費速度を3850.0と入力し、余裕はそのままで計算。出た数字を60倍してCCTimerに突っ込みましょう。

そうしたらそのままいますぐバトルで相手のパーティにファイヤーが出るまで戻るとさいきょうを繰り返し、ファイヤーを引けたら戦闘に入ります。これと同時にタイマースタート。時間になるまで待機します。JPのスタンコンボと大KTC>連ガSA2ガード困難連携の練習をして待ちましょう。ランクマでも可。

 

...待機中...

 

待機が終了したら、バトルを降参し再度Seedを特定します。恐らくまあまあ近づいたSeedが出てくると思います。再び消費数計算タブを開き、まだまだ残り消費数が残っている場合は再度いますぐバトルで消費を進めましょう。目標Seedが近づいてきたら、以下の消費数を参考に残り消費数が50000程度になるまで寄せてみてください。なお、この微調整時に戦闘画面に入る際は絶対にファイヤーとフリーザーがいないときにしましょう。

 

参考消費数

対戦>即降参(ファイヤー、フリーザー以外):約6000~7000消費

戦闘画面(ファイヤー、フリーザー以外):約310消費/s

いますぐバトル>さいきょう を選ぶ:約500消費

 

これが残り消費数が10000程度になるまで繰り返します。

 

ここまで消費したら、持ち物欄を開くたびに発生する12消費とレポートを書く際に発生する63消費、主人公が何らかのモーションを取る際に発生する2消費を組み合わせて目標Seedまで寄せていきます。xdpokemonに現在Seed、強制消費数1にルギアで調べた48、目標個体値を入れ検索。任意消費数欄に残りの消費が出るので、上記3種類の消費を組み合わせてぴったり消費します。

これがちょっと複雑で面倒ですが、頑張って消費しましょう。

 

5. エンカウントと捕獲

乱数消費が終わったらサンダー戦です。乱数消費をミスしていなければ、目標にしていた個体が出るはずです。

用意したS判定ポケモンとちきゅうなげリングマでHSを見て、通っていれば99%成功しています。もし1%を引きたくない心配性の方は、デスゴルド君でC数値を調べてみましょう。目標個体のようであればそのまま捕獲です。お疲れ様でした。

なお、ゴージャスボールなどオシャボに入れたい方は、一旦ここで倒して個体を固定し、エンディング後にボールと捕獲用ポケモンを輸送するのが丸いです。ここで無理する理由は無いのでとっとと倒してしまいましょう。

 

6. 終わりに & より乱数調整に詳しくなりたい方へ

これにてXDサンダー(とルギア)の乱数調整は終了です。

ポケモンXDの乱数調整は難しいというイメージが先行しているような気がしますが、それは一部のポケモンだけで、今回の2体に関しては手順を守れば成功します*3

この記事は、対戦用の個体を調達できればそれでいいという方向けに記事を書きました。しかしながら、「自分は乱数調整が好きだがこれではここがどういう理屈でこうなってるのか分からない。」などという意見もあると思います。

そのような変わり者勉強熱心な方に向けて、今回のサンダー乱数の補足資料をご用意しました。(【ポケモンXD】サンダーの乱数調整に関する補足資料 - ニケルダーク大学)乱数調整そのものを勉強したい、”本質”を知りたい。という方はこちらも合わせてチェックする事でポケモンXDを†完全に理解†する事が出来ると思います。

という事で、本編は以上となります。以下は先程分岐のあったルギアの乱数調整と、今回の記事のトラブルシューティングとなります。興味のある方は目を通してみてください。

それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

ex. ルギアの乱数調整をしてみよう

という事でルギア編です。流れを知ってサンダー戦をスムーズに進めたい、JAAルール(06ダブル)や4thGSでルギアを使いたい、という方向けの内容です。

なお、サンダーとやる事がほとんど変わらないので分量がマジのペラッペラです。ご承知おきください。

 

1. 個体検索

ルギアの乱数調整でもまずは個体検索です。サンダーと同じように検索をかけ、どんどんリストに追加していきましょう。

 

2. Seed厳選と乱数消費

ルギアは捕獲後に数値を生で確認できるので下準備は要りません。ササ~っと行きます。

本編の4番をご覧いただき、そちらの5行目(XDSearchの「Seed特定」と~)部分からその通りに進めていってください。

 

3. エンカウント

もうそのままです。カウントミスをしていなければ目標個体が出現しているでしょう。

 

4. 個体の固定

このルギア、今捕まえる必要はありません。

乱数調整が成功していそうだったら、そのまま倒して進んでもらうだけでも大丈夫です。次回遭遇時(エンディング後に再度ニケルダーク島へ行く)に同じ個体が出ますので、サンダー乱数でマスターボールを使うために、ここはルギアを倒すのをおすすめします。

一旦マスターボールで捕まえ数値を確認、成功していたらリセットしてもう一度同じ手順で乱数調整し今度は倒す。というのが、手間と時間はかかりますが確実だと思います。

 

ここまででルギアの乱数調整は終わりです。これが成功していればサンダーもスムーズに乱数調整できる事でしょう。

本編の4. に戻ってサンダー乱数を再開してください。

 

ex2. トラブルシューティング

ここには、読者様から頂いた質問とそれに対する回答を載せていきます。皆さんが詰まった場所とその対策が集まるようなスペースにしていきたいので、何か疑問があった際には僕へ連絡して頂きたいです。

 

今回の記事は以上です。ポケモンXD、楽しくなってきましたか?

はい / いいえ

*1:こちらに詳しく書いてあります→https://hope3gen.hatenablog.com/entry/2023/11/27/175410

*2:自動化環境があると避けられます。

*3:稀に運負け要素あり。引いたら台パンしましょう。